読譜みを好きになる為に

生徒さんには、まず楽譜を読む事を好きになって欲しいと思っています。

ピアノは楽器の中でも88鍵と音域が広く、同時にたくさんの音を奏でますね。
楽譜がどんどん細かくなってきますので、読譜に苦手意識を持っているとなかなか上達しないという事があります。

特別な訓練をしないと、曲が難しくなってきた時壁に当たってしまいますので、基礎はしっかり固めておきたいものです。

よくありがちな、指番号を見て音を読んでいなかったり、曲を覚えて弾いて譜面を見ていなかったりという事がないようにしたいですね。

ところで学校で読み書きを習う時、最初は文字が大きく少ないものをゆっくり読み、だんだん文字が小さくなり、ページ数が増えていきますね。

学校では、とにかくたくさんの文字を読ませます。するとだんだん、文章がすらすら読めるようになってきます。

読譜もそれと同じで、今出来るレベルの曲をたくさん弾いて数をこなすうち、読むのが楽になってきます。

基礎のレッスンでは、現在弾いている曲より少し簡単な曲を初見演奏したり、音域を集中的に絞って、少ない音をカードで読む→弾く。小節を増やして読む→弾く。という事を繰り返し行います。

だんだん長いフレーズがテンポで読めるようになると、ちょっとしたコツが分かったり、楽譜をシンプルにとらえる事が出来るようになります。

難しい一曲に期間をかけて取り組むよりも、今出来るレベルの曲をたくさん弾き、レッスンでは少し簡単な曲を初見演奏するなど、たくさん楽譜と向き合い、自信を持たせてあげたいですね(^^)

毎日繰り返し続ける事がとても大切です。一緒に頑張りましょう。

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色々なレベルの初見の本や、音域別に分けられたカードなど。